前回に引き続き、今回もアンプを通さない練習の危険性を考えましょう。
(「アンプなしは危険です① – アンプなしの練習を考える」参照)
日本の住宅事情を考えると、アンプを使って練習できる環境にいる人は、まだまだ少数派でしょう。
多くの人が、アンプなしで練習せざるを得ないのですが、エレキギターはアンプがあって初めて成り立つ楽器といえます。
エアバンドでもない限り、本番でアンプにつながないというケースは、ありえないと言っていいでしょう(笑)。
エレキギターはアンプから音を出してナンボの楽器です。
アンプなしでの練習は、何もしないよりはマシ程度のメリットしかないと思います。
前回は、アンプなしでの練習は、自分の音が聴き取りにくいため、知らず知らずのうちに強めのピッキングになってしまう……結果として、抑揚(強弱)のない平坦なピッキングという悪いクセが身についてしまうだけだという指摘をしました。
つまり、アンプなしの練習は、自ら進んで下手になるための練習をせっせとしているようなものなのですよ!(笑)
いつもと違うからいけない
では、今回は別の視点からアンプなしの弊害を見てみましょう。
普段の練習をアンプなしでやっている人が、いざスタジオのアンプで音を出すと、当然ながら普段聴いている音と違うので、強い違和感を覚えます。
実際にそういう経験ありませんか?(笑)
「あれ、家ではちゃんと弾けるんだけどな……」というヤツです(笑)
それは、「間違えてはいけない」という緊張もあるかもしれませんが、自分が出している音が普段の聞いているものとは全然違うことからくる驚きと違和感が原因なのです。
アンプを使わない生音と、アンプから出てくる増幅された音は、全く別物です。
アンプから出てくる音は、上手くコントロールしてやらないと、暴れて収拾がつかなくなります。
つまり、アンプを鳴らして弾くという行為に慣れる必要があるのです。
アンプなしで練習した場合、自分のピッキングがアンプを通した時にどう鳴るのかが把握しづらいため、いつまでたっても加減のあるピッキングコントロール術が身に付かないという悪循環に陥るのです!
ですから、普段からアンプで練習するのが理想なのです。
少しでも早く確実に上手くなりたいのなら、1回でも多くアンプで弾く経験をすることです。
それしかありません。
「だから、アンプが持てないんだよ!」という声が聞こえてきました(笑)
そのような方々へ、次回とっておきのお話をしますね。
(また引っ張るなぁ~笑)