体の使い方

ダウンのみでどこまで高速ピッキングできますか?

 

このブログでは“脱力”というテーマで過去に何本か記事を書いています。
(以下4記事参照ください)
脱力 – 力みは最大の敵です!
ギターは左手で弾け! – 左手主導・右手補助
”脱力”すれば、しなやかで抜けのいい音に!
たまには薄いピックを – ギターリストの脱力を考える

一流たるゆえん

それほど脱力は、ギター奏者のみならず全ての楽器奏者に不可欠なものです。

一流のプロの脱力がどんなものかを見るには、動画サイトなどでアル・ディ・メオラの演奏シーンを見てみてください!

例えば、右手。

よく右手がガチガチに固まってピッキングをしている人がいますよね。

アル・ディ・メオラも、教則ビデオなどで、右手に関するさまざまなトレーニングメニューを説明しています。

例えば、普通ならオルタネイト・ピッキングで弾きたくなるようなフレーズを、あえて全てダウン・ピッキングで弾くという、とても“M”な(笑)練習。

オルタネイトで弾くよりも、あえてダウンのみ(またはアップのみ)で弾く方が、結果的に音のツブが揃って聴きやすいという場合があります。

でも、ある程度のスピード以上になると、普通はオルタネイトにならざるを得ませんよね。

しかし、そこは猛者アル・ディ・メオラ、尋常ならざる速さでダウンを貫くのです!

そこから何を学ぶ?

ここで大切なのは、それを観てただ「スゴイ!」だけで終わらせてしまってはいけないということです。

なぜ、あんなことができるのか?と常に考えるクセをつけなくてはいけないのです。

ちゃんと脱力できているからこそ、あのようなスゴ技ができるのです。

そして、動きの面だけではなく音という視点からも、余計な力が排除された彼のプレイは注目に値するからです。

一流は当然ですが音にもこだわりを見せます。

ガチガチに固まった力任せのピッキングでは、絶対にいいトーンは出せません。

スゴ技を持つ一流は、それを実現させるに必要な要素をしっかりとクリアしているからこそ一流なんです。

技巧だけでは一流になれないということですね。

スポンサーリンク

-体の使い方

執筆者:

関連記事

かじかんだ指先、どうする? – ギターリストにとって即効性のある“お湯浸け”

  今回はギターリストにとっての寒さ対策を考えてみたいと思います。 アマチュアギターリストにとって、冬は決して嬉しくない季節ですよね…… 寒い外を移動して、いざスタジオに入ってギターを弾こう …

体の使い方は十人十色 – 個性を大切にするギターリストになろう

  ギター雑誌や教則本などで“ギターの構え方”など、写真を用いて体の使い方を指南する本がありますよね。 あとは“カッティングにおける右手の振り方”というお題目で、右手を振る時の角度などをこと …

身のこなしもギターの大切な練習事項です!

  ギターリストの体を語る上で忘れがちなのが、体全体の身のこなしです。 アマチュアのライブを観ていると、身のこなしが悪いために、大事な演奏がないがしろになっている人が結構いることに気づきます …

脱力 – 力みはギターリストにとって最大の敵です!

  ギターはもちろん、ドラム、キーボードなど、全ての楽器プレーヤーにとって、永遠の課題と言ってもいい“脱力”という問題。 知らず知らずのうちに、体のあらゆるところに余計な力を入れてしまうクセ …

ギターは左手で弾け! – 左手主導・右手補助

  「ギターは左手で弾け!」 これはとても大切な考え方です。 簡単に言うと、“弾く時は常に意識を左手におく”という意味で、いい音を出すために欠かせない、とても重要な考え方です。 以前採りあげ …