小さな音で弾けますか?② – ギターリスト表現力アップのコツ

 

前回の「小さな音で弾けますか?①」の続きです。

表現力のためには、より小さい音で弾く!ということでしたよね。

本当に上手いプロのプレイを聴けば、「その通りだ!」というのがすぐに分かります。

みなさんが思うほど、プロの生音は大きくありません。

“ここぞ!”というときに、フォルテッシモが出せるよう、上手くコントロールしています。

アンプを通さない、完全な生音でギターを弾くと、その人のピッキングの悪い点がすぐに分かります。

アマチュアは、自分が思う以上に強くピッキングしている人が多いです。

ちょっと前までの私がそうでした……(汗)。

小さく弾ければ、あとはピッキングにちょっとだけ勢いをつけて、強さを変えてやるだけで大きくなります。

その結果、抑揚のある表現力に富んだ演奏に聴こえます。

プロの神髄

私にこの気づきをもたらしたのは、ロベン・フォードのライブでした。

東京の老舗ジャズクラブの最前列、正に鼻先50センチの所でギターソロを弾くロベン。

彼の息づかいまでがはっきりと聞こえてくる好ポジションで、彼から“無言の教え”を授かったのです。

曲は彼お得意のスローなジャズブルース。

控えめのヴォリュームでギターソロが始まります。

そして曲が進むにつれて、バックも徐々に盛り上がって行きます。

それに合わせてロベンの手数も増えていき、テンションも上がって行きます。

当然、ギターのヴォリュームも上がっていくのですが、彼はギターのヴォリュームノブをいじって音量を上げているのでは決してありません。

ましてや、ヴォリュームペダルやブーストペダルを踏んだわけでもありません。

完全に右手だけのコントロールで表現しているのです!

プロのダイナミクスの広さを目の当たりにした瞬間でした。

ロベンから教えられたこの“気づき”は、私にとって一生の財産です。

これに気づいただけでも、ほんの少しだけ自分の表現の幅が拡がった気がします。

ほんのチョットだけね……。

とにかく、アマチュアは力任せのピッキングの人が多すぎます。

一度自分のピッキングをリセットしませんか?

新しい発見がたくさんあると思いますから!

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