このブログでは、完全に私の独断と偏見で、ギターリストの皆さんにぜひ聴いて欲しい曲をいくつかピックアップしています。
そのようなケースの場合、妙なプライドからマニアックなギターリストを採り上げる人もいますが、私は堂々と”王道”を貫いて、メジャーどころを紹介したいと思います。
だって、やはり誰もが認めるプレイが出来るから、メジャーでいられるわけですよね。
それを紹介するのは、決して恥ずかしいことではありません(笑)
ということで、今回は王道中の王道、Eric Claptonです。
(ホントうに王道やな……笑)
この人は、私にギターの面白さを教えてくれた“師匠”です。
ペンタの鬼
何といっても、ペンタトニックを使ってアドリブを弾くことの面白さを教えてくれたのがクラプトンです。
彼のおススメは挙げればキリがありませんが、今回ご紹介したいのは”Groaning The Blues”です。
この曲は、全曲がブルースのカバーで構成されたアルバムFrom the Cradleのラストナンバーです。
クラプトンが自身のルーツであるブルースに真っ向から対峙したこのアルバムには、この曲に限らず、たくさんの名演が散りばめられていまので是非お聴きください!
この曲のオリジナルはクラプトンが敬愛するオーティス・ラッシュ。
タイトルの”Groaning”の通り、クラプトンの歌は吠え、ギターは唸りを上げるように泣きまくっています。
クラプトンの基本的なギタースタイルは、何といってもペンタトニック中心です。
ペンタトニックだけで、あそこまで説得力のあるソロが弾けるのは恐らく彼しかいないでしょう。
まさに、他の追随を許さないペンタトニックの使い手です。
ペンタを熟知しているアマチュアは少ない
ペンタトニックをちょっとやっただけで“弾けた気に”なっているギターリストは多いです。
そして、それにすぐに飽きて、ちょっとオシャレで難解なスケールに行ったりする人は多いですが、そういう人に限って、ペンタトニックを弾かせると、すごくつまらないソロ展開しかできない……というパターンがほとんどです。
ペンタトニックはその名の通り“5つ”の音で構成されたシンプルなスケールですが、シンプルが故にその可能性は無限大です。
他のほとんどのスケールも、ペンタトニックを軸にとらえればとても簡単に把握できると私は考えています。
クラプトンは、そんなシンプルなペンタだけでも十分!とでも言わんばかりです。
使う音はたった5つでも、それら駆使してさまざまな表情を出します。
それが十分に堪能できるこの曲。
滞空時間の長いロングトーンは鳥肌必死。
まさに入魂のギターソロ、必聴です!!