ギターとの向き合い方

ミュージシャンとしての教養?- デキるギターリストはここが違う!

 

ギターリストたるもの、やはり色々な音楽を知るのは無駄になりません。

スタジオにおけるリハでの、こんな場面を想像してみてください……

「サビから盛り上げたいんだけど、今一つだね……」
「ちょっと音を厚くしてみようか?例えば、フィル・スペクターみたくさ」

このような会話があった場合、フィル・スペクターを知らなければ話になりません……

ここでは、アメリカの大御所プロデューサーであるフィル・スペクターが得意とした“ウォール・オブ・サウンド”(*1)のような音造りのことを指しています。
(*1 “ウォール・オブ・サウンド”とは、さまざまな楽器を重ねて“音の壁”を造るレコーディング技法)

“フィル・スペクター”という名前だけで、それをイメージ出来るだろうという暗黙の了解のもとで会話が交わされているのです。

つまり、ミュージシャンとして、“教養”と言うと大げさかもしれませんが、知っているべき共通認識のようなものは確かに存在します。

因みに、このフィル・スペクターの“ウォール・オブ・サウンド”を採り入れたプロダクションで思い浮かぶ日本人アーティストは、やはり大滝詠一さんでしょう。

もちろん、先ほどの会話で「フィル・スペクター」の所を大滝さんの名前に入れ替えてもいいのですが、そもそものオリジナルは何なのかという知識は持っているに越したことはありません。

プロが音楽通というわけでは決してない!

今度は実際にあった具体例を紹介しましょう。

以前、テレビの音楽番組に、今を時めく男性歌手が出演して1曲歌いました。

その楽曲は、ディキシーランドジャズを下敷きにしたと思われる作風の曲です。

終了後、番組パーソナリティが「軽快な曲ですね。ディキシーですか?」と尋ねたところ、その男性歌手は「はい?」と真顔で返答。

パーソナリティがもう一度「ディキシーランドですよね?」と繰り返したところ、「誰ですか、それ?」という、何ともとんちんかんな返し……。

私はわが耳を疑いました。

その男性歌手は、洋邦問わず、古今東西の楽曲をカバーして歌うことを一つの売りに活動している超有名アーティストです。

にもかかわらず、一つのジャンルとして確立しているディキシーランドを知らなかったのです……

上手くなりたければ洋楽を

自分が取り組む音楽への最低限の知識は持ち合わせておきたいものです。

そして、持つべき音楽の知識に、洋楽が外せないのはいうまでもありません。
(過去ログ「ギターリストなら洋楽はマストです!」参照)

もちろん、洋楽を知らなければ上手くなれないとは言いません。

しかし、上手い人は例外なく洋楽に対する造詣が深いと断言します。

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