みなさんは、普段からバックビートに意識を置いた演奏をしているでしょうか?
バックビートとは、2拍目と4拍目に強拍があるビートです。
“ドラムのスネアが鳴る位置”と言ったほうが分かりやすいかもしれません。
今でこそ、曲に合わせて手拍子を打つ場合、バックビートで打てる人が多くなってきたようですが、そうなったのは本当にここ最近のような気がします。
思い起こせば、私がまだ子供の頃は、まだ1拍目・3拍目で打ってしまう人が多かったような気がします(笑)
日本人の弱点
そもそも、私たち日本人のDNAに、バックビートという概念は、残念ながら無いのかもしれませんね……。
ですから、私たち日本人のリズムに対するアプローチと、外国人のそれとに違いがあるのは当然なのです。
以前も少し触れましたが、腕立て伏せをするときのカウントの仕方の違いも、この辺に起因するのかもしれませんね。
(「ギターリストなら洋楽はマストです!」参照)
ジャズドラマーの市川宇一郎氏も、著書でバックビートの重要性と、日本人のバックビートに対する意識の希薄さを語っています。
いわく、日本人が叩くバックビートでの手拍子は、それが心地いいからではなく、「そうするものだ」という、いわゆる“形”として行っているに過ぎず、バックビートの本質を理解しているとは言い難いものだと苦言を呈しています。
バックビートを感じないプレイは価値なし
実際に、アマチュアの演奏を聴いていても、このバックビート感が弱いプレイが非常に多いです。
リズムを担うドラマーでさえ、アマチュアの場合、力強いバックビート感が欠落した、立体感のないプレイに終始する人が多い気がします。
バックビートが弱いと、リズム的に抑揚のない、平坦な演奏になってしまいます。
バックビートの有無はグルーブの有無につながるとても大切なものです。
私たちが演奏するのは、(恐らく)クラシックや演歌ではないはずです。
つまり、私たちのほぼ全員にとってこのバックビートは欠かせないものです。
はっきり言いましょう。
バックビートを感じない演奏は、価値ゼロです!
今日この日から2拍目と4拍目に意識を置いたプレイを心がけてください。
かならずプレイに違いが表れますから。