今回は“音”についてです。
ギターリストが10人いれば、10通りの音があります。
どんな音にするかは、個人の好みですので、誰も何も言えません。
エフェクターが大好きで、足元にいくつも並べて音を作っている人。
逆に、“シンプル・イズ・ベスト”という感じで、ギターとアンプだけで勝負している人。
人の好み・スタイルは千差万別……
ギターとアンプさえあれば……
ところで、みなさんは、ギターとアンプのみという、シンプルなセッティングで演奏したことはありますか?
その状態で弾いた時に、どれだけいい音が出せるでしょうか?
これこそが、今回のテーマです!!
ギターとアンプだけの“すっぴん”状態で、どこまで勝負できるか……一緒に考えてみましょう。
私自身、このギターリストにとって究極的なテーマに気づいたのは、ギターを始めてかなり経ってからでした。
お恥ずかしい話ですが、それまでは、プロがいい音を出せるのは、高価なギターやアンプを使っているからだと信じて疑いませんでした。
もちろん、機材の良し悪しも全く関係が無いとはいいませんが……
しかし、逆に言うと、どんなに素晴らしい道具でも、それを活かすも殺すも使う人次第。これは、どの分野でも、当たり前の話ですよね。
まずは、ギターとアンプだけで、十分聴かせられるだけの実力を養うという心構えが大事だよなぁ~としみじみと感じる今日この頃です(笑)
以前、知り合いに、大量のエフェクターを使って音を作っている若いギターリストがいました。
実際に彼が出す音は、とてもゴージャスなのですが、いかにも“造られた音”という感じが否めません。
私は「そんなに音を造り込んでしまうと、エフェクターを全てオフにした音との差が激しすぎない?」と尋ねました。
すると彼は「いえ、エフェクターがゼロになることなんてありませんよ」という驚きの発言!!(笑)
つまり、何かしらのエフェクターが常時オンになっているということなのです。「なるほどね」と、妙に納得してしまった私でした(笑)。
しかし、これもまた人の好み……正解なんてありません。
エフェクターは”味付け”と心得よ!
私は、決してエフェクターが悪いと言いたいわけではありません。念のため……(笑)。
ただ、エフェクターを使う以前の“土台”がしっかりしていますか?と言いたいのです。
元となるサウンド、つまり“すっぴん”での音作りを確立したうえで、“味付け”としてエフェクターを使用していくという考え方が正攻法だと思います。
一流のプロが、その辺にあるギターとアンプを何気なく弾いたら、紛れもなく“彼の音”だった……という今では手垢のついたような“武勇伝”があります。
私たちも、そこを目指したいものですね!!