理論

ペンタはマイナーだけではありません! – メジャーペンタのススメ

 

アドリブやセッションなどで皆さんがよく使うスケールと言えば、ペンタトニック・スケールですが、一般的に“ペンタ”というと、”マイナー・ペンタ“という認識の方が多いと思います。

かくいう私自身も、アドリブの入り口はマイナー・ペンタからで、知ってから数年間はマイナー・ペンタだけ弾いていました。

メジャー・ペンタは鬼門

しかし、“マイナー・ペンタ”があるなら、当然“メジャー・ペンタ”もあります。

でも、マイナー・ペンタはよく使うけど、メジャーはあまり……という方は案外多いのではないでしょうか?

メジャー・ペンタは、メジャー・スケールである“ドレミファソラシ“から4番目の”ファ“と、7番目の”シ“を抜いた5音で構成されるペンタトニック・スケールです。

4番目と7番目を抜くので、”ヨナ抜き“などと呼ばれたりします。

響きを聴いてもらえば分かると思いますが、とても明るく素朴な音階で、日本の童謡などには、このスケールで歌われている曲が数多くあります。

それゆえ、このスケールの使い方を間違えると、とてもカッコ悪い響きになってしまいますので注意が必要です(笑)。

ですから、メジャー・ペンタは、マイナー・ペンタ以上に、たくさんコピーする必要があるスケールだと言えるでしょう。

ペンタといえば……

“ペンタの鬼”であるクラプトンも、当然ながらメジャー・ペンタにも精通しています。

伝説のトリオグループ“クリーム”在籍当時に彼が残した“クロスロード”においてのソロは、あまりにも有名で、メジャーとマイナーが絶妙のバランスでミックスされた、いわば“教科書”的なプレイです。

ギターリストなら“マスト”の1曲に間違いはありません。

特に、ブルースでの使用ということに限って言えば、マイナー・ペンタの中に、メジャー・ペンタをほどよく織り交ぜる使い方がクールです。

あえて数値でその割合を表せば、マイナー・ペンタ9に対して、メジャー・ペンタ1くらいですかね……

間違っても、メジャー・ペンタはスケールの上下行だけでは音楽的になりません。

やはり、たくさんのプレイを聴いて研究するのが一番です。

まずは先ほど挙げたクラプトンの“クロスロード”から始めるのがおススメです!

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