理論

ギターはやっぱりペンタです – ペンタの底力

 

以前ペンタの大切さと奥深さをお話しました。
(以下参照ください)

何事にも土台となるものがあります。

ギターでソロを弾く際の土台はペンタだと私は思っています。

上手いギターリストへの登竜門

ペンタだけでも、十分に説得力のあるソロが弾けます。

それだけは忘れてはいけません。

ギターリストも中級くらいになると、ちょっと色気が出てきて(笑)おしゃれなスケールやジャジーな音使いに魅力を感じる人が多くなります。

それは決して悪いことではないのですが、それが”ペンタ軽視”につながってしまうケースが多々あるのです。

それはとても悲しいことです……

ペンタだけでも人を感動させられるソロが弾けることだけは忘れないでください。

音が5つという非常に限られたスケールだけに、それを使って説得力を出すには、ビブラートや間、抑揚やタメなどさまざまな要素を磨かなければいけなくなります。

つまりペンタは本当の意味で上手いギターリストへの道を示してくれるのです。

ペンタの底力

とはいえ、やはり純粋に5つのみしか使わないのは、飽きが来る場合もあります。

だって、人間だもの……(笑)

実際にプロなどを見てみると、ペンタにいくつかの音を追加した“ペンタ+α”で弾いているプレーヤーが多いのも事実です。

実は、クラプトン御大も(笑)、実際は純粋にペンタのみを弾いているわけではなく、いくつかの音を装飾的に使います。

ペンタの中でも、ギターリストにとって、一番馴染みのあるマイナー・ペンタへの付加という視点で見て行きましょう。

例えば、“ペンタ+α”の筆頭格である♭5がそれです。♭5は“ブルーノート”と呼ばれる音です。

マイナー・ペンタには、すでに♭3度と♭7度というブルーノートがあります。

それらにプラスして♭5が入ることによって、ジャズのテイストが付加され、最強にブルージーな響きになります。

ペンタとセットで覚えるのが当たり前と言ってもいいくらいポピュラーな音です。

その他、9度の付加も常套的な手段で、これ1音を加えるだけで、ペンタがとてもクールに変身します。

このように、ペンタの5つ音を土台とする発展形は無限大です!

それがペンタの底力です。

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