エフェクターの前に”土台作り”を!- 残念なギターリストにならないために

 

私は、あまりエフェクターは使わない方だと思います。

そもそも、私がプレイするジャンル(ブルースやブルースロック、ジャズなど)にとって、エフェクターが必要ないからと言えばそれまでですが……。

本音をいってしまえば、多すぎるとどれを踏んでいいか分からなくなるという情けなくなるような理由もありますが……(笑)。

とにかく、なるべく少なくするように意識的に心がけています。

通常はアンプをドライブさせるブースト系を1つつなぐ程度です。

やる曲次第ではワウワウを使うこともありますが、あくまでも、エフェクターは“味付け”程度といった使い方を心がけています。

歪み系は”魔法の箱”

一番嫌いなのが、ディストーションなどの歪み系を深くかけ過ぎるあまり、芯の細い、蚊の鳴くような音になっているケース(笑)。

歪みがあまりに深くなると、ピッキングによる強弱が出せず、薄っぺらなサウンドになってしまいます。

ギンギンに歪ませた設定だと、速弾きなどは弾きやすくなります。

まさに”魔法の箱”ですね。

でもそれは“弾けている”と錯覚しているだけ……

ひとたびエフェクターをオフにすると、案の定“粗”が目立ち、実は全く弾けていないという場合が多いです。

それが行き過ぎると、エフェクターに頼ってしまって、肝心の技量が未発達のままという最悪のパターンにおちいります。

思い切っていいますが、深めの歪みは、ピッキングのニュアンスが把握しづらいため、上達の妨げになります。

エフェクターに否はない

もちろん、サウンドの好みは十人十色です。深い歪みの音が好きな人も当然います。

ですが、それが最終的にライブなどで出したい音であるとしても、まずは素の音でしっかりとした練習をした上で、歪みを深めていくという順番をお勧めします。

何度も言いますが、エフェクターが悪いと言うつもりは毛頭ありません。

世界に名高いエフェクターメーカーであるBOSSは、私たち日本人の誇りです!

ただ、それが無くては何も弾けないというのでは困るということ。

ちょっと耳の痛い話かもしれませんが、本当に上手くなりたいのなら、一度じっくりと考えてみるのも決して無駄にはならないと思います!

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