ギターとの向き合い方

ギターリストがライブで緊張しない方法

 

ライブはミュージシャンの晴れ舞台。

これをご覧の皆さんの多くも、ライブを目指して日々頑張っているでしょう。

さて、皆さんはライブ前に緊張しますか?

今回はなぜ緊張するのか、そしてその緊張の減らし方を考えてみましょう。

緊張は悪いものばかりではない

もちろん、場数を踏めば、いわゆる“舞台慣れ”して、緊張は少なくなってくるでしょう。

でも、新曲など初めて人前でやる曲の時などは、やはり緊張してしまいます。

新しい曲なのでプレイしてきた経験値が少なく、どうしても不安になってしまい、それが緊張につながるのです。

つまり、練習量と実践量がまだ少ないことからくる不安によって緊張してしまうのですね。

でも、それは決して悪い緊張ではありません。

その曲に対する経験値が増えてくれば自然に不安はなくなり、変な緊張もなくなってくるでしょう。

練習不足も緊張につながる

もう一つの緊張は、練習不足で自分に自信が持てないときに起こる緊張です。

「本番を楽しもう!」

なんて、自分に葉っぱをかけても、自分で練習不足を自覚している場合には、それが緊張の種になります。

わが日本を代表するギターリストCharは言います。

ライブが成功するか否かは、練習の時点でほぼ決まってしまう

全くその通りで、練習の段階で出来ることしか本番では出来ません。

つまりミラクルなんて起こりませんよ。

本番で100%出したいのであれば、練習では120%だしていないといけません。

出来ることしかやらない

練習の段階で出来ないことをツブしておけば、余計な不安もなくなり、緊張も最小限にできます。

この“出来ないことをツブす”には、2通りの意味があります。

まずは、出来ないことは練習して出来るようにすることが1つ。

もう一つは、出来ないことは切り捨てて、余裕でできることだけを確実にするということです。

こちらの考え方の方が大切かもしれません。

例えば、ギターリストにとっての見せどころは何といってもギターソロです。

「カッコいい速弾きやフレーズをキメたい!」

その気持ちは凄くよく分かります。

しかし、ライブ前の段階で完璧に弾きこなせないフレーズなどを無理にやろうとすることは避けるべきです。

それは確実に緊張につながってしまいます!

先ほども言いましたが、本番でミラクルは起こりません!
(と思っていた方が危ない橋は渡らなくて済みます)

どうせ、果敢にトライしても、そういう時はほぼ確実に失敗しますから(笑)

プロはミラクルにかけずに、確実にできることを確実にやることに専念します。

私もその昔は、全然弾けないフレーズなどをたくさん詰め込んだプレイをライブでやる傾向がありましたが、やはりライブ前からずーと緊張しっぱなし。

しかし思い切って、何度やってもほぼ失敗しないレベルのことしかやらないようにしたところ、ライブ前の緊張は驚くほどなくなりました。

つまり、自分の中に不安がないため、余裕を持ってステージに上がれるのですね。

不思議なもので、心のどこかに不安があると、たいていの場合本番で失敗してしまいます。

それも、普段できることを失敗したり……

まさに負の連鎖ですね(笑)

ミラクルはないと思って、確実にできることのみでライブを構成した方が精神衛生的にいいですし、緊張もなくなります。

100回やったら100回確実にできることでライブに臨みましょう!

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