ギターとの向き合い方

ミスのススメ – プロのギターリストでも間違えますよ!

 

ここ数日で「あ、やっぱりプロでも間違えるんだなぁ~」と感じざるをえないテレビ番組を立て続けに2つ観ました。

まずはプロのピアノ演奏家がミスの少なさを競う「Theモーツァルト-音楽王No.1決定戦」です。

この番組は以前からとても興味深く見ているのですが、世界の数々のコンクールで輝かしい賞を取っている猛者から、今を時めく新垣氏まで(笑)、泣く子も黙るようなプロフェッショナルが、主にクラシックの名曲を、いかにミスすることなく弾き通せるかを競うものです。

先日の最新回では、モーツァルトの楽曲に限定した内容でしたが、ノーミスで弾き通した女性が出るなど、プロの凄さを見せつけられました。

ミスは当然だと思え!

この番組を観ていていつも思うのは、プロとはいえ、ミスをしない方が珍しいということです。

つまり、1曲の中で1つや2つのミストーンは普通に出しているということです。

一番肝心なのは、ミストーンを弾いてしまっても、それに動じることなく、何事もなかったかのように弾き続ける精神力です。

でも、それが難しいんですよね(笑)

私もライブでギターを弾いていても、大なり小なり必ずどこかでミスしてしまいます。

でも案外お客さんは気づいていないことが多いんですよね。

だから何事もないかのようにサラっと弾き続けていれば問題ないんですね。

正直な人は、そこで舌をペロっと出したり……(笑)

わが日本を代表するギターヒーロのCharいわく……

「ミストーンを出したら、もう一度その音を弾け!」

という名言を残しています。

つまり、間違った音も、その直後に同じ音をもう1回弾けば、それはもはやミスではなくなりフレーズに昇華するということです。

聴いている側も、「あ、そういうフレーズなんだな」と思ってくれるんですね(笑)

でも、そういう考え方ってすごく大切だと思います。

潔さも大事

もう一つは、これまたつい先日のこと。

朝の情報番組に人気2人組デュオのコブクロさんが出演して、アコースティックギター1本で生歌を披露したのですが、そのイントロでギターの小渕さんが思いっきりミスってしまい、演奏をストップ。仕切り直して再開しました。

なんでも、本来はピアノがイントロを弾く曲らしいのですが、今回は番組特別バージョンということで小渕さんがギターで弾いたそうです。

あのミスは、誰が聴いても「あれ?」と感じるだろうミスなので、仕切り直したのは正解だったと思います。

でも、あのミスはすごく人間味があって私としては好印象でした。

プロでも間違うのですから、私たちも堂々と間違えましょう!(笑)

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