歌も歌えるギターリストは古今東西たくさんいますよね。
日本でも両方こなす人はたくさんいますが、ほとんどの場合「ギターは上手いんだけど歌はふつう……」とか「歌はいいけど、ギターは下手クソ」とか(笑)
なかなか両方のバランスがいい人はいません。
でも、いざ海外に目を向けてみると、両方ともハイレベルにこなすミュージシャンはゴロゴロいます。
今回紹介するのもその一人。
Raul Midon(ラウル・ミドン)です。
アコースティック1本でと歌で勝負する黒人シンガーソングライターで、歌もギターも天下一品です。
まずギタースタイルは、右手での叩きつけるようなスラップと左手のハンマリングのコンビネーションを軸に、とてもパーカッシブなプレイを展開します。
そして、歌もメチャうま。ものすごい歌唱力です。
ソングライティングも、とても繊細なメロディからキャッチーなものまで幅広く、日本人好みの曲も多いと思います。
そして、なんと彼……
盲目なんです。
黒人の盲目ミュージシャンは、スティービー・ワンダーやレイ・チャールズなど偉大な人たちがいますが、その誰もが天才的なピッチと歌唱力を持っていますよね。
今回紹介しているラウルもそうです。
“目が見えない人は耳が発達する”と聞いたことがありますが、それも納得できるほどものすごい音感の持ち主です。
今回は、ギターリストなら絶対に聞いてほしい彼のファーストアルバムState of Mindを紹介します。
どの収録曲もとてもクオリティが高いのですが、やはり1曲目の”State of Mind”はカッコよすぎます!
著作権保護の目的で、このブログではネットにアップされている動画は貼りませんが、是非YouTubeなどでそのプレイを見てみてください。
ギターで超人的なことをやりながら、ものすごい歌を歌うその姿に圧倒されるのは間違いありません!
曲の途中で、彼お得意の“口トランペット”をやるのですが、ギターと口が全く別のメロディを同時に奏でるんです!
これはものすごい音感の持ち主でないと絶対に不可能です。
彼は間違いなく天才でしょう。
かだ若いので、今後の彼の活躍をずっとフォローしていきたいと思います。