ギターとの向き合い方

ギターリストなら洋楽はマストです!

 

みなさん、洋楽派ですか? それとも邦楽派ですか?

対バンライブなどで一緒になったギターリストに聞いてみると、普段聞く音楽は邦楽ばかりで、師と仰ぐギターリストも日本人ギターリスト……という人が意外に多いです。

もちろん、日本人にも素晴らしいギターリストはいます。一流と呼ぶに相応しいプレーヤーもいるのは確かです。

しかし、その人たちは間違いなく、さまざまな音楽を聴いて、自分なりに消化して、そのプレースタイルを確立しています。

特に、たくさんの洋楽を聴いていて、たくさんの外国人ギターリストに関する知識を蓄えているというケースが多いと思います。

あっ、僕は決して“洋楽かぶれ”なんかではありません!……念のため(笑)

生まれ持ったモノが違う

そもそも、みなさんが演奏する音楽は、ロック、ポップス、ブルース、ジャズ、パンク、へヴィメタルなど、どれも全て海外が発祥の音楽ですよね?

ならば、それらを創り上げた国々のプレーヤーに学ぶのは当然のことでしょう。

私たち日本人に中に、演歌や民謡のノリがDNAとして組み込まれているように、彼らの中にも、ロックやブルースなどを演奏するときに必要なノリのようなものが、元々備わっているはずです。

例えば、日本人と外国人とでは、物事のとらえ方、感じ方がまるっきり違うことを表す好例として、腕立て伏せのカウントの仕方があります。

私たち日本人は、腕を曲げて体が下がった時に“イチ”とカウントしますよね。

しかし、彼らは下から上へ持ち上げたときが“イチ”です。完全に逆ですね。

「これが音楽と関係するの?」と思われるかもしれませんが、例えば、リズムの感じ方や解釈の仕方などに密接に関係してきます。

そんな外国人たちが作り出すリズムが、私たちのそれと違うのは当然で、その事実だけでも、洋楽に学ぶべき十分な理由になるでしょう。

幼いころ何を聴いていましたか?

幼いころの環境が人のその後の人生の方向付けをするのは間違いないと思います。

子供のころから親しんできた音楽が、その人のプレイやセンスに色濃く表れるんですよね……

たとえば、親がずっとクラシックばかりを聴く家庭で育った人は、クラシック音楽が原風景としてインプットされているはずです。

ロックやジャズなどを聴く環境にあった人は、その方面のセンスを無自覚に持っているかもしれません。

家庭レベルではなく、生まれた国レベルで考えても、同じことが言えます。

私たちがやっているロックやブルースが生まれた国の人たちと、私たち日本人にはやはり大きな違いがあります。

だから彼らと私たちの音楽へのアプローチや感じ方が違いがあるのは当たり前。

それを少しでも貪欲に取り入れることは、決して無駄にはならないはずです。

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