「ギターが上手い」とは何をもって「上手い」というのでしょうか?
華麗な速弾きが出来ることが上手い?
キレキレでファンキーなカッティング?
百人いれば百通りの見解があるでしょう。
少なくとも、「これが出来れば」という絶対基準はありません。
2つの基準で考える
楽器の上達基準には、技術的なものと、音楽的なものの2つがあります。
難しいフレーズが弾けたか弾けなかったか、というように、技術面での上達判断は比較的容易に出来ます。
しかし、音楽面での上達判断は、非常に抽象的で分かりづらいため、なかなか自覚できません。
その結果、技術的な面だけで上達度を測ってしまいがちになります。
例えば、強弱を上手く表現できたことよりも、速弾きフレーズが弾けた時に、上達を感じやすい……
一番よくないのは、音楽的な面での進歩があるにもかかわらず、技術的な面での上達が感じられないため、落ち込んでしまうことです。
技術的な面でしか考えられないのですね。
しかし、そのようなスタンスでギターを弾き続けるのは、自分を苦しめるだけです。
やっていることは音楽。ギターは道具。
私たちがやっているのは音楽です。
その音楽をやるための道具としてギターを選んだのです。
ですから、音楽的なものをもっと大切にするべきです。
それなしには本当の意味での上達は語れません。
これからは、もっと音楽的な面での進歩に着目してみましょう。
例えば、このブログでも何度か触れている”脱力”です。
練習で、少しでも体から力を抜くことが出来たのなら、それでOKとします。
それを続けて行けば、いずれ必ず音に反映されます。
つまり、それこそが音楽的進歩なのです。
それこそがワンランク上の練習になるのです。
本質を理解すれば楽になる
それこそが本質ではないでしょうか?
私自身、歳を取るにつれて、ギターの練習時間は減ってきています。
しかし、それとは反比例して、練習密度はどんどん濃くなっていっている気がします。
それは、この本質を理解しているから、無駄に自分を苦しめるような練習方法をしなくなったから。
このブログでお話ししている考え方を練習に採り入れれば、短い時間でも満足感のある練習が出来ますよ!
自分に甘く……
そして、練習の後は、期待を込めて自分を褒めてあげてください。
人間は期待されたら、それに応じた成果を出す生き物なのだそうです。
これは、“ピグマリオン効果”といって、教育心理学でも証明されていることです。
どんな些細な進歩も見逃してはいけません。
それをネタに自分を褒めてやってください!
必ずうまく行きますから……