みなさんはブルースを聴きますか?
ロックでもジャズでも、その源流はブルースです。
そう考えると、ブルースを深く理解することの有益性がお分かり頂けると思います。
中級者くらいになると、ジャズの世界に憧れを持ち始める人も多いと思います。
その時に、ブルースに精通していれば、絶対的な利点になるのは間違いありません!
かのラリー・カールトンも、ブルースとジャズの両方に精通したギターリストですが、彼の弾くジャズにはブルースの香りが色濃く感じられます。いわく……
”No Blues, No Jazz”(ブルースなくしてジャズはない)
けだし名言だと思います。
3コードは何があっても弾けるように!
さて、ブルースと一口に言っても、さまざまなフォーマットがありますが、やはり一番分かりやすいのが12小節3コード形式のブルースでしょう。
世界の共通言語である英語が話せれば、世界の誰とでも会話が出来てしまうように、“12小節3コードブルース”が弾ければ、世界のどんなプレーヤーとでも音楽の会話が出来てしまいます。
そんな3コードブルース、みなさんちゃんと弾けますか?
もう、無意識に反応してしまうほど、体に馴染んでいないといけません。
まずソロに関しては、誰もバックにいなくても、頭の中で12小節を1サイクルとして感じながら弾けなければいけません。
ベースなどのバックがいれば、コード進行が鳴っているので、自分がどこにいるのか分かりますが、一人で練習しているときなどは進行を見失いがちです。
ブルース歴ウン十年の私は、一人でも頭の中でそのキーのコード進行が鳴っています。
そして、ソロ以上に大事なのがバッキングです。
ソロはペンタなどを弾いていれば、“何となく”そして“それなりに”聴こえるのですが、いざバッキングに回るとボロボロ……という人は案外多いでです。
コードのバリエーションが少なかったり、コードワークがワンパターンだったり……。
つまり、バッキングにまわった途端に、その人のブルースへの習熟度が露呈しちゃうんですね。
誰かとセッションするときには、ソロばかり弾いているわけにもいきません。
いつどこでセッションがあっても、すぐにバッキング対応できるようなギターリストでありたいものですよね。
それには「とにかくたくさんコピーを!」と言えば簡単ですが(笑)、やはり効率的に学べる書籍に頼るのもアリです。
そこでオススメするのが「ブルースで覚える大人のコード・ワーク」です。
基本的に、さまざまなタイプの12小節進行を学べる良書です。
ちょっと洒落たコードなども適度に出てくるのですごく参考になります。
これを自分のモノにできれば、あとは応用していくだけ。
まずは“たたき台”として本書の内容を体に入れて、それをどんどん展開できれば鬼に金棒ですよ!!