過去2回にわたってペンタの大切さと有効性をお話しました。
(以下参照ください)
今回は、他のスケールを考えるときでも、ペンタを軸にすれば楽チン!というお話です。
ペンタありき
スケールの勉強をちょっとでもやったことがある方なら、チャーチ・モードという言葉を聞いたことがあると思います。
とかく、「分かりにくい」「覚えにくい」と言われがちなチャーチ・モードですが、これもペンタと絡めれば、あら不思議……いとも簡単に攻略出来てしまうのです。
例えば、ドリアン・モードは、マイナー・ペンタに9thと13thの2音を足した音階です。
その中でも、ドリアン・モードを決定付ける特性音は13thです。
つまり、普段弾いているマイナー・ペンタに13thの音を加えれば、いとも簡単にドリアン・モードが完成するのです。
どうです?簡単ですよね?(笑)
このように、チャーチ・モードそれぞれの構成音と、ペンタなど普段使うスケールの構成音とを比較して、音の増減などを行うのです。
その方が、頭への定着度という観点からもいいと思います。
逆に言えば、そうしない限り覚えられませんし、実戦で使えません!!
このように、難解に思えるチャーチ・モードも、ペンタを軸に考えれば、意外とすんなりと使えそうな気がしてきませんか?
更なる詳細は、専門の書に譲りますが、先ほどのドリアン・モードのように、“仕組み”が分かれば、あとは実践あるのみ。
とにかくたくさん弾いて、体に覚えさせるのです。
このように、ペンタという武器を一つ持っていれば、そこから発展していける無限の可能性をも手にしているということです。
“ペンタ+α”の精神でいろいろ試してみてください。
No ペンタ、No LIFE!
老婆心ながら、最後に付け加えておきます。
まずは、何も付加していない基本的なペンタの形に習熟しましょう!
これが出来ていない人が案外多いです。
フレットの上から下まで、どんなポジションでもペンタを弾けるように修練を積みます。
“土台”がなければ何も始まりません。
しかし、その“土台”は、想像以上の恩恵をもたらしてくれますよ!
ペンタ無くしてギターリスト人生はあり得ません!(笑)