ギターリストの体を語る上で忘れがちなのが、体全体の身のこなしです。
アマチュアのライブを観ていると、身のこなしが悪いために、大事な演奏がないがしろになっている人が結構いることに気づきます。
ただ、突っ立ってギターを弾いている姿は、決してカッコいいとは言い難いものです。
私は動きで魅せるという視点も大事だと考えています。
かといって、特別に派手な動きとか、奇をてらったアクションをしろという訳ではありません。
かくいう私も、そういう意味では地味ですから(笑)
そうではなく、私が言いたいのは、ギターを弾くうえで有利な身のこなしのことです。
何気ない動きが肝心
例えば、3歩先にあるエフェクターを踏むために、そこまで歩いていくときも、リズムをキープしながら行かなくてはいけません。
“歩いて行ってエフェクターを踏む”という動作に神経が行ってしまい、それまでギターを弾くことに向いていた意識が“お留守”に……。その結果、リズムがグダグダに崩れてしまう人をよく見ます。
プロは何気なく歩いて行っているように見えますが、しっかりと体や呼吸がリズムをキープしています。
私はそういう動きに魅せられるのです。
演奏中に歌うマイクの角度を微調整したりする時も、一つのフレーズを完結させてから、マイクに手を伸ばし、キリのいいところから再び弾き始めます。
決して、適当に演奏を止めてマイクに手を伸ばすということはしません。
そういった、ちょっとした身のこなしに、その人の熟練度が表れるんですよね。
本当に上手い人の身のこなしは、華麗で無駄が一切ありません。
完璧な機能美そのものです。
そういう視点でプロの動画などを観てみてください。必ず得るものがあるはずです。
見ているほうが恥ずかしい……
あとは、何といっても自信を持って弾くことですね!
ハッタリでもいいので(笑)、自信を持って演奏すれば、それは必ず体の動きに表れます。
やっぱりボーっと突っ立って弾いている姿には、どこか自信のなさが漂いますよね。
自信なさそうに弾いている人が、ミスしてハニかんだりするのは、お客として観ているこっちが恥ずかしくなりますからやめましょう(笑)
自分の身のこなし、ちょっとだけでも意識してみてください!