リズム

メトロノームは単なるテンポ養成マシーンではありません!

 

前回はバックビートを意識したプレイが大切というお話をしました。
(以下参照ください)

まずは、とにかくバックビート(2拍目・4拍目)を意識しながらプレイしてみてください。

意識するとしないとでは大違いです。

それだけでもビート感が出て、リズムが立体的になるはずです。

やっぱりメトロノームしかない

どうせ練習するのなら、強制的にバックビートを意識せざるを得ないやり方をした方がいいでしょう。

では、どうするのが効果的なのでしょう?

そうです、やはりメトロノームなのです!

メトロノームの重要性は以前にもお話しましたが、バックビートを身につけるために絶対に欠かせないものなのです。
(以下参照ください)

やり方は実に簡単です。

メトロノームを2拍・4拍で鳴らしてあげて、それに合わせて弾いてやるだけです。

2拍・4拍、つまりバックビートの位置で鳴らしてあげれば、自然にバックビートに強い意識をおいたプレイになります。

その感覚を体に染み込ませれば、ソロでも、カッティングでも、バックビートがはっきりと感じ取れる演奏になります。

体に染み込むまでに多少の時間はかかりますが、「2拍・4拍に意識を置く」という意識を持って、地道に楽しみながらやってください。

「強く」ではなく「深く」

さて、この練習の時に一つ注意があります。

「2拍・4拍に意識を置く」というと、2拍目と4拍目の音に力を入れて弾いてしまう人がいるかもしれません。

しかし、それでは、このブログでも以前提唱した“脱力”に反してしまいます。
(以下参照ください)

“意識を置く”といっても、力を入れて強く弾くのではありません。

ただ、最初のうちは、意識を置くために、若干強めで弾いてあげるのもありかもしれません。

正しくは、“強く”ではなく、“深く”といった方がいいかもしれません。

ちょっと「大げさかな?」と感じるくらいでちょうどいいと思います。

体を使う作業の場合、何事も最初は極端にやるのがコツです。最終的にこ慣れてくると、ちょうどいい塩梅になるものです。

この辺は、感覚的なことなので、言葉での説明が難しいですが、とにかくバックビートに“意識を置く”、という感覚です。

それによって、リズムに立体感を出してやるというイメージです。

しっかりとした意識を持って!

ところで、このメトロノームを2拍・4拍で鳴らす方法自体は、今では誰でも知っている練習方法かもしれません。

しかし、何故1拍・3拍ではなく、2拍・4拍なのか?という理由を把握したうえで実践している人はどれだけいるでしょうか?

単に「スネアの位置だから」という程度の認識でやっている人が大多数なのではないでしょうか?

それは単に“形”だけを追ったものです。

2拍目・4拍目を鳴らすのは、まさにバックビートを体に叩き込むためです。

これからは、クリックの2拍・4拍で、強力なバックビートを築き上げるぞ!という意識でメトロノームと向き合いましょう。

それが、メトロノームを単なる“テンポ感を養う機械”という、非常にもったいない使い方から、ワンランク上の有効利用に結びつける考え方です。

スポンサーリンク

-リズム

執筆者:

関連記事

クリックを躍らせろ! – ギターのリズム上達への道

  ギターの練習にメトロノームは絶対に欠かせないものです。 特にアマチュアの最大の弱点はリズムの甘さです。 逆に言えば、リズムがしっかりすれば、簡単にライバルと差をつけることが出来るのです! …

アップを鍛えましょう!- ギターリストの弱点はここだ!

  今回は右手のアップとダウンについて考えます。 みなさん、ダウンばかりで、アップがないがしろになっていませんか? これはカッティング時におけるストローク、単音弾きにおけるピッキングの両方で …

6弦から1弦は遠い? – スパっと斬るギターを!

  以前、ギターリストにとって力みは最大の敵であるというお話しをしました。 (「脱力 – 力みは最大の敵です!」参照) つまり、いかに体の力を抜けるか……“脱力”はギターリストのみならず楽器 …

プロとアマギターリストの差はリズムの差!

  以前、私は自分のリズムの悪さに落ち起こんだ時期がありました。 別に今は自信満々!というわでもないのですが……(汗) 私は、バンドでギターソロを弾く時は、その約8割がアドリブです。 残りの …

リズムを制する者はギターを制す!

  このブログの目的はギターリストの意識改革です。 読むだけで、みなさんの意識やイメージに変化をもたらして、上達につなげるのが目的です。 そのために、さまざまな側面からギターに対しての考え方 …